歴史は生きる力「れきし・いのち」プラットホームプロジェクト

歴史は生きる力「れきし・いのち」プラットホームプロジェクトについて

 

1、プロジェクトの概要

 

当該プロジェクトは、歴史的地域資産を保存・有効活用するために次の活動を行います。

 

歴史的地域資産の保存や活用に関わる団体の意見交換(プラットホーム)の場を設けます。

  • 北海道を活動の主なフィールドとし、歴史的地域資産の保存や活用に取組んでいる団体を対象とします。
  • 歴史的地域資産の保存や活用によって、地域の活性化を目指す活動団体を対象とします。
  • 歴史的地域資産の保存や活用によって、地域課題の解決を目指す活動団体を対象とします。
  • 東日本大震災の被災者を支援する活動をしている団体を対象とします。

歴史的地域資産の保存や活用を進めるための課題を整理します。

プラットホームはワークショップ形式で行い、課題の整理、情報交換、他団体との連携のきっかけづくりなどを行っていきます。

 

歴史的地域資産の保存や活用の社会実験を行います。

(1)2012年3月に閉校となった札幌市南区真駒内小学校を、福島第一原子力発電所の被害を受けている子どもたちを保養させる場として活用する社会実験を行ないます。

(2)小樽市潮見台に残る歴史的地域資産「和光荘」を有効活用する社会実験を行ないます。

(3)寿都町に残る歴史的地域資産を町民のコミュニティスペースとして有効活用する社会実験を行ないます。

 

社会実験の結果をまとめ、他の地域に展開していきます。

社会実験の結果を検証するとともに、歴史的地域資産を保存・有効活用するためのモデルを構築し、他の地域の歴史的地域資産の保存・有効活用に展開していきます。

 

2、プロジェクトの背景と課題

 

プロジェクトの背景

東日本大震災では、たくさんの命とともに記憶や歴史の痕跡も流されてしまいました。しかしながら、神社や古墳、歴史的な建築物などの地域資産は奇跡的に残ったものも多く、被災地ではそれを復興のよりどころにしています。

いま見直されるべきは、歴史的地域資産がもつ可能性です。生きる力、人と人をつなげる力、地域活性化の力となる歴史的地域資産を如何に有効活用できるかが喫緊の社会課題となっています。

しかしながら、歴史的地域資産の保存や活用の取組みに成功している事例は道内には極めて少なく、そのために必要な専門的知識や手法などの情報共有が図られていないのが現状です。

当該プロジェクトでは、歴史的地域資産に関わる人たちがネットワーク形成することで、資産の有効活用が進んでいくことを目指し、歴史的地域資産が生命科学(いのち)の糧として地域に残り、有効活用を図るためのプラットホームを設けます。

 

プロジェクトの課題

  •  歴史的地域資産の情報の一元化が図られていない。
  •  歴史的地域資産の保存や活用に関わる活動団体が意見交換やネットワークする場がない。
  •  道内では歴史的地域資産を保存や活用した事例が乏しい。
  •  歴史的地域資産を保存や活用するための専門的知識や手法が情報共有されていない。

 

3、プロジェクトの目標

 

歴史は生きる力「れきし・いのち」プラットホームプロジェクトでは、「もの(歴史的地域資産)」が遺っていること、遺していくことで、「もの」をコミュニケーションの媒体として、つくることに関わった人、使っていた人、眺めていた人、全ての人たちの歴史や記憶をたどることができるようにしたいと考えています。歴史や記憶が自分達が生きていることを実感するきっかけとなり、生きていこうという力のムーブメントとなることを期待し、いのちの記憶化を図っていきたいと考えています。その上でプロジェクトの目標を次の7つに設定します。

 

歴史的地域資産の保存や活用に関わる団体の意見交換(プラットホーム)の場を企画運営します。

目標1:20〜30団体の参加を目標とします。

目標2:年間3回程度のプラットフォームの開催を目標とします。

 

歴史的地域資産の保存や活用を進めるための課題を整理します。

目標3:歴史的地域資産を保存・活用するための技術的課題をまとめます。

目標4:歴史的地域資産を保存・活用するための様々な情報を共有するコミュニケーションツールを作成します。

 

歴史的地域資産の保存や活用の社会実験を行います。

目標5:大都市、中都市、地方小都市の3箇所で歴史的地域資産の保存や活用の社会実験を行ないます。

 

社会実験の結果をまとめ、他の地域に展開していきます。

目標6:都市レベルや歴史軸の違いから、歴史的地域資産の保存や活用のモデルを構築します。

目標7:構築したモデルを使って他都市や他の歴史的地域資産の保存・活用に展開していきます。

 

4、プロジェクトの成果として期待できること

 

歴史的地域資産の保存・活用を進めることで期待できる成果を次の5つのに整理します。

 

成果1:歴史的価値が地域の記録として残ります。

歴史的地域資産には時間の経過によって加えられてきた価値があり、建築様式や工法、材料が時代の歴史的記録として残っています。そこには再現が容易でない貴重な技術や技能、著名な設計者や施工者、職人のかかわりを見てとることができ、資産の保存によって地域の歴史的記録を残すことができます。

 

成果2:地域的価値が今後のまちづくりの方向性を示唆するものとなります。

歴史的地域資産には市街地形成や入植など、開拓の歴史を見ることができます。地場産業の発展の歴史やまちの成り立ちは地域固有のものであり、地域的価値として今後のまちづくりに大いに役立つものになると考えています。

 

成果3:文化・芸術的価値が暮らしを豊かにします。

歴史的地域資産は地域の繁栄や暮らし文化を物語り、またその時代の空間表現や造形美など、地域の文化、芸術の魅力を伝えるものとして重要な役割をもっています。住民が豊かに暮らすために、また地域を活性化させるための要素として有効活用することができます。

 

成果4:活用価値を創造します。

社会は量的充足から質的充足へと、ストックマネジメントの時代に変化しています。既存のストック(歴史的地域資産)を有効活用していくことは地域のイメージを向上させ、地域に新しい価値をもたらします。

 

成果5:思い入れ価値が誇り意識、愛着心の醸成を図ります。

歴史的地域資産はそのもの自体の価値に加え、地域に住む人たちが愛着を持って保全や活用に取組むことで、地域への誇り意識や愛着心の醸成につながっていきます。地域の活性化やコミュニティの再構築のためには欠くことのできないものと考えています。

 

ネットワークイメージ図

 

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